ハイファンタジー小説2選 なろうで転生しすぎた方へ
なろうといえば異世界転生、異世界転生といえばなろう、とまでは言わないが、小説家になろうでは、異世界転生ものが圧倒的マジョリティー。
しかし、まれに異世界転生しない、ハイファンタジーものもあるのだ。
今日は、そんな転生しないハイファンタジーの小説を紹介させていただく。
異世界転生しすぎて、疲れた人にオススメしたい。
願わくばこの手に幸福を
http://ncode.syosetu.com/n3170ed
救世の旅に同行を続けるルーギス。
その中で彼の役割は、雑用や夜番。
女達からは疎まれ、冷たい視線を与えられる日々。だが幼馴染のアリュエノの存在だけが、彼をパーティに繋ぎ止めていた。
例え、彼女が救世者と呼ばれる男に心奪われていたとしても。失意と惰性の日々。
そんな中に訪れた影は告げる。「貴様に機会を与えてやろう。全てを塗りつぶし、人生という絵画を描き直す機会を!」
未完結。更新中。
これぞファンタジーと感じさせられる小説。
ただし、輝かしい英雄譚とは、あまりにもかけ離れたストーリー。
主人公のルーギスは凡人で、天才たちと肩を並べるために、泥臭く、時には悪辣な手段を用いながら、成り上がって行く。
心理描写が素晴らしく、
主人公がいかに葛藤し、後悔しながら、前に進んでいるかが、伝わってくる。
いい意味で、とても人間臭い作品。
登場するヒロインは、みなそれぞれの魅力的だが、徐々にヤンデレ化していってる気がする。(むしろにじ民さん的には、ごほうび)
ストーリー展開も素晴らしく、いろんな意味で、これからも楽しみな作品。
セブンス
https://ncode.syosetu.com/n3250cl/
ライエル・ウォルトは伯爵家であるウォルト家の嫡子であった。
だが、完璧である妹のセレス・ウォルトとの勝負に負けて廃嫡。完膚なきまでに打ちのめされ、心を折られた状態で家を追い出されてしまう。
そんなライエルが家を出る前に手に入れたのは【青い宝玉】だった。宝玉には歴代当主たちの【スキル】そして【本人たちの生前の記憶】が保管されていた。
記憶として宝玉内で蘇ったウォルト家のご先祖様、その数はなんと七人! 頼りになるご先祖様たちの意見を聞き、ライエルの物語が始まる!
……とは、ならず、七人もいれば価値観も違えば、当然意見も違う。ライエルに対しても罵声は当たり前。情けないと呆れる始末。
ライエルはそんな七人の記憶が封じられた宝玉を手に、再び立ち上がる事が出来るのか?七人のご先祖様と共に戦う冒険ファンタジー、ここに開幕!
完結済み。
先程とは、打って変わって、こちらは王道系の成り上がりもの。主人公の成長に心が揺さぶられる。
基本的に、コメディ調で話が進んでいき、読者を笑わせてくれるのだが、たまに真剣な話が入り、読者を感動させてくれる、神作。
宝石に封じられている、ご先祖様との掛け合いが、最高に面白い。
ハーレムもの。